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統合失調症

統合失調症 イメージ

おおよそ100人に1人の割合で発症する頻度の高い病気です。
脳神経の働きが不安定になることで、さまざまな症状が出現する脳の機能障害です。
症状は多彩で、すべての症状が出現するとは限りません。
急性期(一般的には入院前後が急性期にあたります)や再発時に見られる『陽性症状』と、急性期後、長期間見られる『陰性症状』があります。

陽性症状

  • 周りに人がいないのに誰かの『声』が聞こえてくる
  • 「誰かが監視している。誰かが自分を操る。周りから嫌がらせをされる。」など、特別な意味付けをする
  • 些細なことで過敏になり、怒ったり取り乱す
  • 目的にあった動作ができなくなり、行動がまとまらなくなる
  • 筋道立った会話ができなくなり、脱線した会話に陥る など

陰性症状

  • 喜怒哀楽の感情表現の乏しさ
  • 意欲が乏しくなり、学業や仕事などを続けていくことが困難
  • 周囲の出来事への無関心で、非活動的になる など

治療法について

薬による治療を『薬物治療』と言います。
主に統合失調症の治療に使われている薬は『抗精神病薬』と呼ばれ、不安定になった脳神経の活動に作用する働きがあります。
再発予防のためにも、症状が治まったとしても中断せず、継続的に服薬することが大切です。

気分障害(うつ)

気分障害(うつ) イメージ

気が沈み、やる気が出ない。周囲との交流を避けようとしたり、考えが前に進まないなど。これらの症状は、日常生活に支障をきたす精神疾患です。
『気の持ちよう』『弱さ』が原因ではなく、個人、家族に関係する出来事(近親者、友人の死亡など)や職業に関する出来事(職務上の失敗や昇進など環境の変化)などさまざまな要因が、脳の機能障害(脳の神経伝達物質の減少など)を起こしていると言われています。

症状について

症状は多彩で、すべての症状が出現するとは限りません。『感情(気が沈む・憂うつなど)』『思考(考えが前に進まない・決断力の低下など)』『欲動(意欲の低下・動作の緩慢など)』『身体症状(睡眠障害・食欲不振など)』といった症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があります。

治療法について

まずは本人や家族がうつ病という病気を知り、病気と認識することが大切です。さまざまなストレスにより、機能障害を起こした脳神経に対して薬物療法を行いながら、職場や家庭環境を整えて、休息をとれるようにしていきます。

発達障害

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発達障害とは、 生まれつきの脳の障害のために「言葉の発達が遅い」「 対人関係をうまく築くことができない」「集団生活が苦手」といった症状が現れる精神障害の総称です 。 子どものうちに見つけられるものだと思われがちですが、じつは大人になってから気づくケースも少なくありません。
症状の現れ方は発達障害のタイプによって大きく異なり、自閉症スペクトラム障害、 注意欠陥・多動性障害、ADHD、学習障害、 など様々な障害が含まれます 。 幼少期または学童期から症状が現れますが 、 「変わり者」 「怠け者」という誤った認識がなされ、 見過ごされているケースも多いと考えられます 。 社会人になってから、 「不注意」や「単純なミスを繰り返す」 「職場によく遅刻する」 「人間関係がうまくいかないことが多い」といった症状が目立つようになり初めて診断が下されるケースも少なくありません。

原因

生まれつきの脳の機能障害と考えられていますが、 明確な発症メカニズムは解明されていません 。

症状

〔自閉症スペクトラム障害〕

自閉症スペクトラム障害 イメージ

〔注意欠陥・多動性障害(ADHD)〕

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〔学習障害 LD〕

学習障害 LD イメージ

いずれのタイプの発達障害も幼少期や学童期に症状が現れ始めます。特に、幼稚園や小学校などの集団行動を開始すると症状がより顕著になります。小学校低学年の頃から学業成績の低下や周囲との軋轢などによって意欲や自信が低下するケースも少なくありません 。 一方で、障害のタイプや重症度によっては成長するとともに症状が目立ちにくくなることもあります。しかし、単純なミスや不注意を起こしやすいことで社会人になってから生きにくさを強く感じ、二次的に不安症やうつ症状、パニック障害などの精神的な変調を併発することもあります。
発達障害のある方は、脳の特性に応じて、得意なことと苦手なことがはっきりしている傾向にあり、苦手なことを解決できないことが生きづらさに繋がっている可能性もあります 。 発達障害に気づけなかったり、気づいてもそれを隠し、周りに合わせようと過度な努力を続けたりすると、周囲の理解を得る機会がないまま周囲と衝突し誤解されてしまったり 、 苦労や悩みを抱え込んで二次的にうつ病やパニック障害、適応障害、依存症などを発症してしまう場合もあります。二次障害が生じると、そちらばかりが注目され、根本的な原因である発達障害への気づきや対処が遅れてしまう恐れもあります。発達障害に早めに気づき、生活上の工夫を行なったり支援を活用したりしながら、発達障害による生きづらさをコントロールすることが重要です。(一部大人の発達障害ナビより引用)

パニック症

パニック症 イメージ

満員電車の中や、授業中の教室など、しばらく逃げ場のない状況で突然、強いストレスを覚え、(心臓がバクバクするような)動悸、息苦しさ、冷や汗などの症状が現れる。このまま死ぬのではないかという強い恐怖感が生じ、病院へ受診をしてみても、病院に着いた頃、または長くても数時間で症状は消失します。

突然生じる「障害による発作」により、その発作がいつ起こるのかと恐れてしまう『予期不安』、満員電車や授業中の教室など、しばらく逃げ場のない環境から回避して、生活範囲を限定させてしまう『広場恐怖』が生じます。『広場恐怖』が進展していくと、外出恐怖となり家にこもりがちになりやすく、日常生活に支障をきたします。

症状について

動悸・息苦しさ・胸痛・めまい・しびれ・冷や汗・手足の震え など

治療法について

突然起こるパニック症状は、家族など周囲の人が病気を理解することが困難で、本人だけが悩むことが多いと言われています。
自らが望む社会活動が実現できるように、まずは医療機関へ受診し、医師へ相談してください。
薬物療法や精神療法(診察場面などを通して精神的な問題などを軽減することを目的とした治療法)など、さまざまな治療の有効性が認められています。

認知症・物忘れ

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認知症とは、それまで支障が見られなかった日常生活に、後天的な脳の広範な障害のために、著しい支障をきたす病気です。認知症はいくつかの種類があります。
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症 など。

物忘れ・物盗られ妄想・話にまとまりがない・今までできていた行動(衣類の着脱など)が困難になる・自己中心的で抑制が利かないような性格変化などがあります。認知症をきたす疾患が多彩なため、その症状すべてが出現するものではありません。
専門的な診断や薬物療法などの治療を受けるためにも、医療機関へ受診し医師へ相談してください。認知症においても早期発見、早期治療が大切です。

依存症(アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル障害、ゲーム障害など)

依存症 イメージ

依存とは何らかに頼らないと機能できない状態のことを言い、その依存の対象となる物質(アルコールや薬物)の使用や行動(ギャンブルやゲーム、スマホなど)のコントロールが効かなくなってしまう状態を依存症と言います。依存症になると、日常生活や心身の健康、大切な人間関係などに問題が起こっているにもかかわらず、依存対象の物質や行動をやめ続けることが難しくなります。
依存症になる原因は本人の意志の弱さや性格によってなるものではありません。それは、習慣的なアルコール、薬物の使用により脳やこころ、体の機能が変わってしまうからです。ギャンブルやゲームについても、アルコールや薬物と同様の変化が脳に起こり、その結果依存症になることが分かってきています。
依存症は適切な治療をしないと、量や頻度がだんだんと増えていく進行性の病気です。専門の医療機関や相談機関に頼ることで解決に向かうことのできる問題でもあります。

お問い合わせ TEL 084-956-2288